貴方が生きている世界を少し、好きになりました

クジラがジャンプしているかもしれない

 

 中学生のときに読んだ文章に、こんな言葉がありました。星野道夫さんの『旅をする木』から。

 

「私が東京であわただしく働いているとき、その同じ時間、もしかするとアラスカの海でクジラが飛び上がっているかもしれない。(中略)ぼくたちが毎日を生きている同じ瞬間、もう一つの時間が、確実に、ゆったりと流れている、日々の生活の中で、心の片隅にそのことを意識できるかどうかは、それは、天と地の差ほど大きい。」

 

 私にとって、JUMP、そして伊野尾くんの存在は ”クジラ” なのだと思います。私がひいひい言いながら生活しているとき、その同じ時間、もしかしたらJUMPのみんなが笑いあっているかもしれない。なにか嬉しいことがあってみんなで喜んでいるかもしれない。きっとそこには、穏やかで平和な時間が流れてる。

 そりゃね、彼らはクジラじゃなくて人間なので、必ずしもゆったりした時間ばかりじゃないと思います。むしろ、私なんかよりよっぽど目まぐるしい世界にいるんですけども。でも彼らはアイドルのプロなので、その姿を見せることはありません。だから、私が一番に想像する彼らの姿は、みんなでわちゃわちゃ楽しそうにしている姿です。そして彼らがゆったりわちゃわちゃ過ごしているであろう、もうひとつの時間のことを考えたら、私はなんだかほっとします。どれだけ緊張していても、不安でも、JUMPが過ごしているもう一つの時間のことを考えたら、落ち着ける。このことができるようになってから、私は自分の人生を生きやすくなったように思います。

 

 JUMPを好きになる前と後で、自分の人生はたぶん変わっていません。でも、人生の見方とか、過ごし方は変わりました。選んだ道は変わらないけど、以前は暗くてじめじめしていたその道が、光に照らされ、明るくなって随分歩きやすくなった感じ。影が落ちても「JUMPのところはぽかぽかしてるだろうな~」と思ったら、立ち上がって歩けるようになりました。人によってはこれを「人生が変わった」と言うのかもしれませんね。

 

 

 

 さて、つい先ほど伊野尾くんのBD動画を観ました。伊野尾くんに向けられたメンバーそれぞれのメッセージ。そのどれもがあたたかくて、愛しさで溢れていて、穏やかな時間でした。今この瞬間も、そんな時間がJUMPに流れているといいな。そんなことを思いながら、私は明日からも頑張ろうと思います。

 

 

 

 最後に。伊野尾くん、33歳のお誕生日おめでとうございます。33歳の伊野尾くんの偶像も、追いかけさせてね。

“変わらない” やぶいのに祝杯を

 

 やぶいの入所20周年おめでとうございます!今日は宴ですね。

 私ジャニオタさんのブログを拝読するのが趣味で、いつか自分も書いてみたいなーっと思っていたんです。そして一本目は絶対大好きなやぶいのについて語ろうと決めていました。誰に向けるわけでもなく自己満の塊ですが、もしどなたかのお目に触れることがありましたら嬉しいです。

 ということで個人的に思うやぶいのの魅力を思う存分語りたいと思います。魅力は尽きないんでごくごく一部に過ぎないんですけどね。

※やぶいの20年の歴史からすれば私が2人を目で追ってきた期間は短いです。そこは大目に見て頂きますよう、お願いします。


①オーディション会場の入り口から一緒の同期

 やぶいのを語る上で外せない超重要ポイントです。もう知らない人はいないでしょってくらい有名なお話。

 お姉さんが履歴書を送り、自分はサッカー選手になりたいのに、と嫌々ながらもオーディション会場にやって来た薮くんと、「美味しいものを食べたいから」という理由でジャニーズを目指し始め、何度も言い続けてようやく夢のスタートラインに立てた伊野尾くん。

 そんな2人は20年前の今日、オーディション会場の入り口で出逢います。どこへ行ったらいいかわからない2人はそれぞれ自分のお母さんに「あの子についていったら大丈夫だよ」とお互いを指さされ、2人きりでエレベーターに乗り、オーディション会場であるNHKの709へ辿り着きました。

 出会いがまるでドラマのよう。そして初めて出会った時のことを、薮くんも伊野尾くんも忘れずにずっと覚えています。らじらーで薮くんが出ると、伊野尾くんが嬉しそうに出会いの話をするのが特に私の大好物です。(光くん何回らじらーでこの話聞かされてるんだろう…。この話の時は光くんが少し静かになるのが三つ巴の先輩・後輩関係を垣間見た気がして、三つ巴厨としてもたまりません。)
 薮くんも結構詳細に覚えてます。こけしみたいだった・手をあげてKinKi Kidsのフラワーをヒヨコみたいに歌っててそれが下手だった・ハットをかぶってた(←伊野尾くんは覚えてないらしいけど)とか色々教えてくれます。 

 それだけ2人ともこの運命的な出会いを大切にしてるんだろうな。ちなみに伊野尾くんは履歴書を送ってから2年後にオーディションに呼ばれたそうです。薮くんがいつ頃送ったのかも、他のJr.がどれくらいでお返事を貰っているのかも私はわからないのですが、もし事務所がもっと早く伊野尾くんを呼んでいたら2人はあの場所で会っていないわけで。伊野尾くんは薮くんの先輩になっていたかもしれないし、そしたらJUMPとして一緒にデビューしてなかったかもしれない。そもそもオーディションも300人以上が参加していて、そこでたまたま入り口で出会ったんですから、本当に運命ですよね。まさに『偶然を装った運命 それに少しの奇跡が混ざったんだ』の良い実例。

 それから2人はそれぞれ別のグループの真ん中に立ち、近くで互いを見ながらも違う景色を見て、そして同じグループとして一緒に夢を叶えます。運命の悪戯とはきっと、2人の出逢いとこれまでの軌跡のこと。そこには私たちには見せない努力を秘めて。

 

②メンバー思いの優しいお兄ちゃん

 薮くんと伊野尾くんはグループの見方とかアイドルの捉え方が似ている気がします。歴が1番長いからか、大卒で芸能界・一般社会問わず人脈が広いからかはわかりませんが、2人はジャニーズの中のHey!Say!JUMP、その中の一アイドルとしての自分自身を客観的に俯瞰で見ているように思います。そして一人でじっと考え、悩んだ末にどうにか自分なりの答えを出してきたのかな、と。

 そんな2人はおおらかでほんわかした空気を身に纏ってます。何かちょっとやらかしてメンバーに突っ込まれてもふにゃふにゃヘラヘラ笑って周りを和ませるし、一方で自分たちはメンバーをとことん可愛がります。(特に“下の子“たちに甘いったりゃありゃしない。裕翔くんに対してなんか「あなたたちが産んだの?」ってくらいに甘い。)

 そのくせ2人してテンションが上がって暴走しだすともう誰も止められません。たいてい有岡くんあたりが止めに入ってくれるけど、それでも懲りずになんか知らないけど2人で盛り上がってます。楽しそうで何よりです。

 

 Hey!Say!JUMPはみんな、優しくて穏やかなメンバーばかりで、先輩後輩からも驚かれるほどの箱庭仲良しグループです。そんなグループになれたのは、1番先輩のやぶいのが穏やかで、時に全力でふざけて楽しむ、そんな温かい人たちだったことも要因の一つじゃないかな、と思います。年や歴が異なる中で、年長者や先輩の持つ雰囲気はその団体に大きく影響を与えるものです。ふんわりとみんなを和ませながらも、広い視野で客観的にグループを見るメンバー思いの優しいお兄ちゃんたち。だけどお互いに対してはツンツンして当たりが強い2人が私は大好きです。

 

③ "変わらない"

 ここからはますますやぶいのフィルター全開、オタクの妄想ワールド全開です。

 近年、伊野尾くんはインタビュー等でよくアイドルの時間の有限性について話すようになりました。アイドルは永遠じゃない、と。ネガティブな発言のようだけどそれが現実だし、有限だから一つ一つを大事にしなきゃ、という前向きな言葉でもあります。

 これに加えて伊野尾くんがよく口にするのは「変わったって言われたくない」「メンバーもグループもそのままでいて欲しい」といったこと。メンバーについて話す時、伊野尾くんは「自分との関係性は変わったかもしれないけど、メンバーの根っこはずっと変わってない」みたいなことを言います。あくまでもその人自身は変わらないよ、と。

 このことから私は個人的に、伊野尾くんはきっと自分の大切な人や環境が変化してしまうことが嫌な人なんだろうなと思います。(誰にとっても辛いことではあるんだけど。)
 ここで言う "変わらない" は成長しないとかそういうのではなくて、その人や環境の根っことなる部分が変わらない、ということです。

 だから、アイドル人生が終わるという "変化" がいつか自分の身にも訪れることを他の人より重く受け止めてるし、自分が変わったって言われたくないし、大好きなメンバーにも変わらないでいてほしいし、Hey!Say!JUMPがずっと仲良くいれる魔法をかけてほしいと思うんじゃないでしょうか。Hey!Say!JUMPというかけがえのない居場所は変わらないでいてほしいんです。

 

 で、ここからがやぶいのの話。

 

 伊野尾くんはきっと、自分にとって大事な人や環境の変化が嫌な人。そんな彼へのコメントを求められた時、「あいつは変わらない」って1番言うのが薮くんです。そして伊野尾くんも薮くんに対して1番「変わらない」と言います。(ここら辺は特にやぶいのフィルターがガンガン入っている自覚あり。でもほんとにあちこちでお互い話しています。)

 伊野尾くんにとって "変わらない" 薮くんの存在は大きいし、ここ数年で環境がガラッと変わった自分に対して薮くんが言ってくれる "変わらない" はとても嬉しい言葉なんだと思います。(そういえば少し前に薮くんが「伊野尾が今言って欲しいんだろうなって言葉を言うとすげー喜ぶの」といった発言をしていました。伊野尾くんが言って欲しい言葉がわかってそれを伝え続ける薮くん…やぶいの万歳) 

 その中でも私が特に好きなのは、2017年の一万字インタビューでの薮くんの発言。

「でも俺の中で伊野尾は伊野尾で。たしかにここ数年で露出も増えて、伊野尾慧って人間が世の中に見つかったっていうね。でも俺らからしたら、ずっと前から知ってたし、おもしろいとことか、テキトーなとことか、かわいいとことか。ずっと知ってたからね。」

 

 世間がようやく見つけた伊野尾慧を、自分たちはずっと知っていたし彼自身は変わってないし変わらない、と。世間に対し盛大なマウントをかましつつ、伊野尾くんを安心させる言葉を紡ぐ薮くん、あっぱれです。

 ちなみにこの前後には最近やぶいの厨を沸かせた「伊野尾呼びしていいのは俺だけだぞ」「俺の伊野尾だからな!」の片鱗がうかがえる発言と、なかなか胸の内を話さない伊野尾くんの思いをほんの少し教えてくれる場面があります。最初に読んだ当時、ここから先へなかなか進めませんでした。

 これまで伊野尾くん中心のことばかり書きましたけど、薮くんだって多くの変化を経験しています。トップJr.でセンターに立っていたのが、デビューして立ち位置は端になり、後輩ばかりのグループでリーダー役を任され、大人に何度も怒られて。Jr.時代に活動していたグループを手放し、わずか17歳にして背中に重い十字架を背負った薮くんにとって、変わらずいてくれる伊野尾くんの存在はシンメの光くんとはまた少し違った安心感があったのかもしれません。まぁあくまでオタクの妄想なんですけどね。

 ここ一年ほどの間でも、薮くんの変わらないところを聞かれて「記憶が上書きされてどこが変わったのかもはやわからない(笑)」と答え、変えてほしいところには「今のままが最高だよ!」と答えた伊野尾くん。そして「僕のことどう思ってますか?」という伊野尾くんからの質問に対して「伊野尾慧は伊野尾慧だよ。そうとしか思ってない。ニュアンスでわかるでしょ?」と返す薮くん。どちらもどこかそっけないようにも見えるけど、ずっと一緒の2人だから言える、メンバー愛に満ちた言葉に違いありません。

 

 事務所に入って20年。きっと薮くんも伊野尾くんも、たくさんの変化を経験する中で "変わらない" お互いの存在に何度も救われてきたんだろうな。

 

 オタクとして外から見てると、以前みたいにイチャイチャしなくなって非常にもどかしいんですけど、本人たちからしたら2人はオーディションの入り口で出会った時から関係性もずっと変わらないのかもしれない。20年前、一緒にエレベーター乗って一緒のオーディションを受けた時、オーディション中もきっとお互いのことを目で追ってたんじゃないかな。「エレベーターで一緒だった子だ」って。
 Jr.になって仲良くなり、それぞれ違うグループのフロントで頑張っていた時もお互いのことを意識して。
 2人揃って同じグループでデビューしてからもそれは同じで。お互いの活躍を見て応援したり自分を鼓舞したりしてね。Jr.の時に伊野尾くんが家で薮くんが出てるMステを見てたみたいに。もちろん、今はメンバーとして、ライバルではなく仲間として見てるっていう大きな大きな大きな素敵な変化はありますけれど。

 そうやってジャニーズの世界に入った瞬間からずーーっと互いのことを見てきたわけです。その関係性は20年経っても変わりません。そして2人が同じ日にこの世界に飛び込んだ同期であることも変わることはない。何でもかんでも同期に結びつけんなって話ですけど、でもこれはこれからも変わることはない事実。

 私はそんな変わらない2人が大好きです。

 やぶいのがこれからも変わることなく、一緒に元気に楽しくHey!Say!JUMPとしていてくれたら、それが一番のやぶいのファンサです。(そう言っておきながらもっと絡んで!って言うのは許してください。コンビ厨の性なんです。)

 

 

 さて、ひとまず今回はこの辺りで終わっておきます。また言いたいことが積もったら新たに書くかもしれません。なにせ2人の魅力は尽きないのですから。ただのオタクの独り言でしたが、ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。

 

 改めて薮くん、伊野尾くん、入所20周年おめでとうございます。そしてこれまで沢山の幸せをありがとう。これからも応援しています。